年俸制のサービス残業問題

年俸制であるプロ野球選手など、毎年、各紙面やニュースで、「何千万円だの、何億円だの」と年俸が公開され、巷でもよく話題にされます。
年俸制とは、実力のある者にたくさんの給与が支給される仕組みのことです。
このとおり、聞こえのよい年俸制ではありますが、こと一般労働者にとっては落とし穴があります。
それは、年棒のなかに残業代も含めると規定している企業が多いため、サービス残業を余儀なくされるリスクが隠れているということです。

 

例えば、1年間で400万円の年俸契約をした場合、何千時間働いても、休日出勤をしても、また、夜中に働いても、給与を同じ400万円しかもらえないのです。こ
のとおり、労働時間に対する正当な給与が支払われないケースがほとんどです。

 

しかし、労働基準法によれば、年棒制であっても、会社は時間外労働に対して残業代を支払わなければなりません。つ
まり、年俸制だからといって残業手当を支給しない会社の主張は通用しないのです。
しかし、その事実を知らない従業員が多いため、正当な給与が支給されていないのが現状です。
但し、固定残業代と呼ばれる規定もあり、それは毎月の残業時間がほぼ一定の場合においては、企業側は残業手当を支給しないでよいことが認められています。その点はご注意ください。

 

やはり、年俸制の契約をして、思わぬサービス残業をしいられた従業員が訴えを起こし、労使間でトラブルになることもしばしばあります。
もし、残業代の請求を行うのであれば、労働契約書の内容を十分にチェックすることが大切です。