みなし労働

昨今、メディアなどで頻繁に取り上げられるようになった「みなし労働時間制」について解説します。

 

みなし労働制度とは、労働時間について正確に算定することができない場合に、その日は所定労働時間労働したものとみなされる制度です。

 

例えば、外勤のように使用者の目の届かない事業所外での労働、また、ゲームや映画などのソフトウェアの製作など労働者の裁量に任せる必要がある労働等にたいして、みなし労働時間制が設定されます。
みなし労働時間制における労働時間の算定の方法は、労働基準法で規定されています。

 

また、労働基準局編(労働基準解釈書)によると、「事業場外で労働時間の一部について業務をした場合、事業場内の労働時間を含めて、その日一日は所定労働時間を労働したものとみなされる」とあります。

 

たとえば、あなたの職場の所定労働時間を8時間として、午前中は職場内で業務に従事し、午後から職場外で外勤をしたとします。
その外勤については、労働時間の算定が難しいため、その日全体としての労働時間が算定できませんので、同日職場内で労働した時間を含めて、全体として所定労働時間の8時間だけ労働したことになります。

 

つまり、労働基準局編によれば、実際に8時間以上働いていたとしても、労働時間は8時間とみなされてしまうため、残業手当はつかず、従業員は実質上サービス残業を強いられていることになります。

 

ちなみに、企業側が事業場外みなし労働時間制を利用する場合、就業規則にその旨を定めなければなりません。
就職活動中の方は、みなし労働時間制がその職場に導入されているか否か、就業規則を確認すれば、予め知ることができます。